予備校の仲間（前編）

不思議なもので、僕は予備校で友達なんて作れやしないと思ってたし、作るもんじゃないと思ってたし、てか今でもそう思ってるし、廊下で群れてギャーギャー授業の文句とかダベってるカス共は僕直々に「全落ちしろビーム」飛ばすまでもないと思ってるけど、予備校に「仲間」が出来た。

言っとくけどこれは友達でもなんでもない。事実僕が仲間達と会話するのはテキストを見せてもらう時と見せてあげるときくらいだし、名前も知らない。そもそも仲間だと言うのは事実確認したわけじゃないから僕が一方的にそう思ってるだけかもしれないが、たぶん向こうも同じ事を考えてるんじゃないかな

 証拠とか言うとキモいけど敢えてそう言う言い方をすると、まずその仲間達は予備校に友達がいない。少なくとも僕と同じ教室で授業受けたり飯食ったりしてる時はそんな様子はない。

そして僕と仲間達は毎回近くの席に座る。たまたまいつもの席がクソ女の群れに占領されてて別のとこに座っても大体仲間もその辺に座っている。単に席の好みが似てるだけ、全部偶然の可能性もあるが、そこまでいったらそれはそれで仲間だろう（続く）